『U571』
魚雷発射こそ潜水艦のロマン
ここんとこボンクラ映画ばかり撮っているW・ペーターゼンの出世作は、『Uボート』だったけど、あれは確かに面白かった。最近の潜水艦はとにかく潜りっ放しで,とにかく核ミサイルをぶっ放すだけしかするコトがないが、Uボートなんか(この時代のはみんなそうだけど)ディーゼルに蓄電池だから時々浮上しないといけないし、潜水震度も浅いから、爆雷ですぐにやられちゃうけど、とにかく魚雷を撃って船を沈めるという、荒れ狂うオトコどもに共通の直接破壊願望を即座に満たしてくれるとゆーのがいいではないですか。まあ映画『Uボート』は、どちらかとゆーと、あの時代の潜水艦作戦をとにかく息苦しさ全開で延々と見せてくれたことろが面白かったんですが。
とゆーわけで、二十世紀もカウントダウン状態の今、なぜに第二次大戦モノ?という疑問はあるものの(どーせラウランティス(父)の差し金でしょうけど。「ワシの眼の黒いうちに、もい一本ナチ撃退映画を撮るのじゃあ」ってな具合)、この『U-571』、文句ナシで面白かったです。「マシュー・マコノヒーって誰やねん?」とか「ネーチャンが誰もおらんやないかい!」とか言わんと、観てやってくださいな。
まあいくつか致命的な問題点(”エニグマ”を奪ったのは実はイギリスで、この映画の舞台である1942年にはすでにエニグマ暗号はバレバレだったとゆー史実)はあるものの、どうせロクに歴史も知らないボンクラ野郎ども(ハットリ星人及びこはたあつこ含む)にはカンケーないでしょうから、問題はないでしょう。とにかくちゃんと魚雷で敵艦を木っ端微塵に吹き飛ばすところがたまりませんわ。
まあストーリーは色々と紹介されてるから今さら書かんでもいいでしょうが、この映画のテーマはズバリ、立派な艦長とは、部下に死ねと命令できる奴だ!とゆーことでしょうか。ホンマ、軍人だけにはなりたくないもんです。
ところで潜水艦つながりとゆーことで蛇足をば。
例のヤンキーへの屈折した愛憎トラウマ政治マンガ以来、ビッグマン海江田の青春が一段落したせいか、かわぐち先生ってば、またステキな連載を始められまし
たですなあ。
読んだひとならもうわかってるとは思いますが、これってかわぐち版『戦国自衛隊』とゆーか、『ファイナル・カウントダウン』復讐編とゆーか、たかがイージス艦一隻でナニができるっちゅーの、という声もありましょうが、『ファイナル〜』で毛唐どもがF−14でゼロ戦をなぶり殺しにしてくれたお返しに、きっとハープーンミサイルで、毛唐の空母に天誅を下してくれることでしょう。
それにしても、こんなハタ迷惑な連中ばかり出てくる漫画ばかり載せてる『週刊モーニング』、確かに”読むと元気が出る”のは確かですわい。
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