『スターウォーズ・エピソード1、ファントム・メナス』
行ってきました、『エピソード1』。とある平日(爆)に、ここぞと決めて行った川 崎の某映画館。余裕で真ん中の席をゲットできました。 さてさて、私等なんかみたいな『みそじーズ』は、リアルタイムでSWを見てるもの だから、この映画に対する思い入れが少々過剰なところがあります。(ね、そうでし ょ、『みそじーズ』の皆さん!!) で、期待を込めて観た感想を一言で言うと、 「う〜ん、スターウォーズだなあ というものでした。 相変わらず、メカや風俗、人物設定などなど、ある一つの世界をほぼ完璧に造り上げ ているのは、ひとえにG・ルーカスのビジョンが非常に明確に打ち出されているからで しょう。 人間やドロイドや異星人が入り混じって暮らす世界、どこか前時代的なコスチューム 、少々野暮ったい汚れたメカ類.....これはシリーズ物ではとても重要な事だと 思います。だからこそ、どんな世代もすんなりと物語世界に入っていけるのではない でしょうか。 と、エラそうな解説はそこそこに、そろそろ恒例の(?)茶々を入れていきましょう。 もともとナゾだとか複線が似合わないのがルーカス(&スピルバーグ)の映画、侍女 に扮したアミダラ姫なんてのも、すぐにバレバレだっちゅーの。あとダーク・シディ アスの正体だの、ミディ・クローン値だの、アナキンの父親だのといった数々の『謎 』の提示されてはいましたが、エピソード2、3で『明確な』謎解きがあるはずです から、我々はエヴァの時みたいに悶々と悩まなくてもよさそーです。 そして、今回の映画でははあまり新鮮な驚きがなかったというのもありました。 考えるに、ストーリーや演出が、これまでのSWの繰り返しだからでしょう。 姫君とそれを護る騎士、紛争を終わらせるキメ手としての、宇宙船への突入と破壊、 (でも最初のSWでのデス・スター突入シーンに比べると迫力不足だよなあ。蛇足なが ら、私、封切り時中学生でしたが、このシーン観たさに、3度連荘で映画館に居座っ てました)原住民の草の根的抵抗(グンガン族VSバトルドロイドの戦闘シーンは、『 ジェダイの復讐』でのイウォークの戦いそのものですな)、パレードでの大団円.. ..まあお約束といえばお約束ですが、出来る事なら、ハン・ソロに当たるキャラク ターを配してほしかった。 ストーリーの中心がアミダラ〜アナキンと振れる中で、間を繋ぐのがクワイ・ガンだ けじゃちょっと物足らない。(CGの使い過ぎにも少々ゲンナリ) 物足らないといえば、ダース・モールの扱いにはかなり不満が残りました。まあ(多 分)エピソード2で『奇跡の』復活を遂げるのでしょうが、ダース・ベイダーの圧倒 的な存在感と比べると、悪の化身としての魅力に欠けていたのは否めませんねえ。彼 があの映画でした事は、要は一人の老ジェダイを倒しただけじゃないの。 と、まあ、またしても少々口が悪くなってしまいましたが、私にとってはスター・ウ ォーズであるというだけで十分満足してしまったのでした。20thFOXのドラムロール だけでイッちゃうんだよなあ。