『アメリ』

電波少女とボンクラ男の妄想愛

『パリに住む夢見がちの少女と内気な青年のラブストーリー』とか言うと、ポパイ少年とオリーブ少女がラブホ行く前に観るデート映画かよと思ってしまいますが、『クィーン・コング』買うたアルバトロスがそんな直球勝負するはずないです。

『私パリのカフェでウエイトレスしてるの。趣味はみんなをハッピーにすること。たまに黙って人の家に忍び込んだりするけど許してね。ところでワタ、シこれまでカレシいなかったけど、こないだ駅で見かけたひとにフォーリンラブしちゃったの。でも恥ずかしいから隠れて電話したり勤め先に書きおき残したりしてたら、彼気がついて私のアパートにきてくれたの。今じゃラブラブで超ハッピーって感じ』とまあ、筋だけ書き出すとセブンティーン読者投稿なんですが、ところどころ壊れてます。
もちろんエイリアン4をヘンタイ親子映画にしてしまったJ・P・ジュネ監督ですから、まともな恋愛映画になるワケないんです。電波系少女の自閉的妄想暴愛が暴走してます。、そういえば最近電波な中谷美紀もリスペクトしてたような。
アメリの恋の相手なんですが、3分写真マニアでポルノショップに勤めてる典型的なボンクラフリータです。(たぶん童貞)
電波少女とボンク男が恋をする、なんだかコミケやSF大会でやおい女とオタク男、つまり恋愛はぐれモン同士がカップルになってしまう様な展開がイタいです。

それにしてもオドレイ・トトゥだから一応ハッピーエンドになりましたが、もしジャイ子みたいなコが押しかけてきたらどうすればいいんでしょう。
きっとミザリーみたいないや〜んな結末になるはずですが、どうせ現実なんてそんなもんでっせ。 

 

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